手根管症候群ってなに？？
手首にある手根管というトンネルを通っている正中神経が圧迫されることで症状がでます。
手根管症候群ってどんな症状がでるの？？
・親指、人差し指、中指の掌側にしびれ(ピリピリ感)や痛み
・母指球筋の萎縮、母指対立運動障害(OKサインが作れなくなる)
・手首を掌側に曲げると症状が増悪する
・症状が出た際に手を振ると楽になる
手根管症候群はどんな人に起こりやすい？？
中高年の女性や手をよく使う仕事やスポーツをする人
妊婦さんや、骨折、人工透析の既往がある人
特発的に症状が出る方も多くその原因が不明で
閉経、出産、薬剤性末梢神経障害、アルコールの摂取も原因というふうに考えられています。
上記に当てはまらない方でも腫瘍や腫瘤などが原因で神経を圧迫していることもあるので
注意が必要です。
手根管症候群はどうやって診断するの？？
手首を打腱器というもので叩くとしびれや痛みが放散する【チネルサイン】
手首を直角に掌側に曲げ手の甲を合わせる維持し約1分で痛みやしびれの
増悪がないのかをチェック【ファーレンテスト】
他には母指球の筋力低下や筋萎縮がないかの確認、筋電図の検査、神経伝導速度を確かめます。
腫瘤などが原因と疑われる場合はエコーやMRIを用いた検査を行うこともあります。
レントゲン検査のみでの確定診断はできません。
手根管症候群の治療方法は？？
主に整形外科では
保存療法では主に装具による手関節の固定やステロイドの局所注射、薬物療法などを行う。
症状の強い方は屈筋支帯を切り離し正中神経への圧迫を取り除く手術を行う。
みっとん鍼灸整骨院では
正中神経の流れには屈筋という手首を掌側に曲げるための筋肉が多数あります。
その筋肉の緊張を緩和させたり、鍼灸や超音波などを用いた治療を行います。
手根管症候群の予防はどうしたらいい？？
例えば右手ばかり使う方は少し左手も使ってあげたり、使いすぎかな？と感じたら適度に休憩を
とってあげることが必要になります。
また上記でもお話した屈筋に対してのストレッチも効果的です。
【手根管症候群の豆知識】
手の痛みが出た際には「手が悪いのかな？」と想像しやすいのですが多くの方が
手のしびれが出た際には「首からかな？」と勘違いしやすいです。
痛み、しびれもそれぞれ原因が違いますし色々な疾患が重なっての症状かもしれません。
自己判断は禁物ですのでご注意ください。
